敏感肌コンシェルジュ

【皮膚科専門医が教える】トラブル肌のケアノート~保湿ケアのポイントについて~


日々変わるお肌のコンディション。 「こんな時どうしたらいいの?」に 皮膚科専門医が答えます!

たそがれ時の風の涼しさに、季節のうつろいを感じる頃となりました。

この季節は夏の疲れがお肌にも出やすく、くすみや、ごわつきなどの肌悩みを感じる方も多いのではないでしょうか。日々のケアはより念入りに、丁寧なスキンケアが大切です。

今回は、気を付けたい保湿ケアのポイントについて、皮膚科の専門医 藤原沙和子先生が答えてくれました。

Q.今月のお悩み

〈毎日のシートマスクや美容液の重ね付けは、肌を甘やかすと聞いたことがあり心配です〉

Q.専門医の回答

〈肌を甘やかす心配はせず、むしろ手厚いケアをしてあげることを意識することが大切です〉

現代社会においては、建物の気密性が高いこと、常にエアコンが効いていることなど、肌が乾燥しやすい条件が揃っています。また、紫外線が年々増加していること、睡眠不足、ストレスなど、一年を通して皮膚への様々な刺激があります。

そのため、皮膚の健康を保つために、日々のスキンケアはますます重要になってきています。

第一に、季節を問わず保湿を心がけ、肌に適度な潤いを与え続けることが大切です。外的刺激から皮膚を保護するバリア機能を維持することに繋がります。その上に、必ずクリームやジェルなどを重ねてください。化粧水だけでは、肌に与えた水分が蒸発してしまうので、保湿効果は得られません。化粧水の効果を保つために油分を含むクリームなどを重ねることで潤いを保つことができます。

肌質によっては過度な保湿により油っぽくなりすぎて、それにより皮膚炎を起こすリスクもあります。
ベタつきやテカリが気になる場合や、油分が多すぎることでニキビができてしまった場合は、化粧水の後に重ねるアイテムを、油分の少ないクリームに代える、あるいはジェルタイプにするなど調節してみてください。

最後に、さまざまな種類があるシートマスクですが、決められた使用頻度や使用方法を守ることで効果が期待できます。長時間つけることで、かえって皮膚の乾燥を招くこともあるので気をつけましょう。


〈保湿ケアのPOINTは?〉

✓季節を問わず保湿を心がけ、肌に適度なうるおいを与え続ける
✓化粧水の効果を保つために、必ずクリームやジェルを重ねる
✓シートマスクは決められた使用頻度や使用方法を守る

 

教えてくれたのは 藤原 沙和子 先生
(日本皮膚科学会会員/日本医師会認定産業医/日本乳癌検診学会会員)

敏感肌に詳しい皮膚科医。3人の子供たちの子育てに奮闘するお母さんでもあり、家族の肌ケアについても適切なアドバイスを下さいます。

 

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