敏感肌コンシェルジュ

大人ニキビの原因は?|できやすい場所や正しい対処法も


成人してからできる大人ニキビと、十代の頃にできる思春期ニキビ。一見して同じニキビのように見えますが、その原因はまったく異なります。原因が異なるということは、ケア方法も異なるということ。大人ニキビの特徴や正しい対処法をチェックしていきましょう。

大人ニキビは同じ場所に繰り返しできる

思春期ニキビはできる場所が毎回異なりますが、大人ニキビは同じ場所に繰り替えできるという特徴があります。また、思春期ニキビの場合、皮脂の分泌量が多いTゾーンにできやすい傾向がありますが、大人ニキビはTゾーンにはあまりできません。代わりに大人ニキビができやすい場所は、この3つです。

① フェイスライン

代表的な大人ニキビのできやすい場所は、顎などのフェイスライン。原因として、髪の毛先が触れて刺激になってしまったり、物理的に手で触ることが刺激になってしまったりすることが挙げられます。髪の毛先が頻繁にあたっている場合は、髪についた雑菌が肌に悪影響を与えてしまう場合も。大人の肌は思春期の肌と比較して摩擦に弱くなっているため、そういった刺激が大人ニキビを発生させてしまうのです。

② 頬

頬も大人ニキビができやすい場所のひとつ。特に微笑むと盛り上がる、頬の上部にできやすくなっています。ここは肌の中でも皮脂の分泌が少なく、乾燥しやすい部分。さらにファンデーション、チーク、ハイライトなど、メイクを最も重ねる部分で日常的負担が多くなることから、大人ニキビができやすいとされています。

③ 首~デコルテ

この部分に発生する大人ニキビは、顔に発生する大人ニキビの原因(肌摩擦、乾燥、栄養不足など)とは、少し異なる原因が考えられます。それはシャンプーや石けんのすすぎ残し。顔はしっかりとすすいでいても、この部分に流れ落ちた石けんを洗い残してしまう人は意外と多いようです。

大人ニキビの3大原因

それでは次に、大人ニキビができる原因をチェックしてみましょう。

① 日々のストレス

私たちがなにげなくさらされている毎日のストレス。自分自身ではしっかりコントロールできているつもりでも、体の中では変化が起きています。その鍵を握るのは、活性酸素。ストレスを受けることで発生した活性酸素は、細胞を傷つけ、免疫力を低下させてしまいます。さらにコラーゲンなどの美肌成分まで攻撃……。ニキビを防ぎにくい、ニキビが治りにくい、肌が再生されにくいという最悪のコンディションを招いてしまうのです。

② ホルモンバランスの乱れ

「排卵後から生理前にニキビがやすい」という人は、ホルモンバランスの変化の影響が考えられます。女性ホルモンにはエストロゲン、プロゲステロンと二種類ありますが、この時期はプロゲステロンが多いため、大人ニキビが発生しやすい状態。なぜならプロゲステロンには、皮脂の分泌を促進させ角層を厚くする作用があるからです。

生理周期以外でも、栄養不足や睡眠不足、ストレス過多などの影響で、ホルモンバランスが乱れてしまうこともあります。普段からできるだけ食事の栄養バランスに気を配り、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。

③ 肌の乾燥

肌の乾燥も大人ニキビの原因になります。「年齢を重ねて皮脂の分泌量が減ってしまった」「皮脂を落とすコスメ(ピーリング剤や洗浄力の強い石けんなど)を頻繁に使用している」など、乾燥の原因はさまざまですが、大人ニキビの原因に繋がる点は同じです。

肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下、ターンオーバーが正常に行われない、皮脂が過剰分泌されてしまうなど、大人ニキビを発生しやすい肌コンディションにしてしまいます。

→<ニキビ知識まとめ|全6種類のニキビ、原因・予防・対策まで>

大人ニキビのNG対処法

では大人ニキビができたら、どうしたらいいのでしょうか? うっかりやってしまいがちなNG対処法は、この3つです。

① ニキビをつぶして消毒

これは大人ニキビに限らず、思春期ニキビにも言えることですが、ニキビを潰すのは絶対にNG。一部ではニキビを潰して膿を出して消毒するニキビケア方法が効果的と言われていますが、潰した部分から雑菌が侵入して悪化してしまったり、ニキビ跡が残ってしまったりする可能性があるのでやめましょう。

② 洗浄力の強い洗顔料を使う

「大人ニキビができる=皮脂が過剰分泌されている」と判断して、しっかり皮脂を落とす洗浄力の高い洗顔料に切り替えてしまう人がいますが、これもNG対処法のひとつ。

すでにできてしまった大人ニキビは、洗顔料で治すことはできません。逆にニキビのできていない部分から皮脂を過剰に取り去って、肌を乾燥させてしまい、大人ニキビができやすい環境をつくってしまうので、肌に刺激を与えないスキンケアを心がけてくださいね。

③ 保湿をしない

②と同様に「大人ニキビが発生=皮脂が過剰分泌されている」という判断で、乳液やクリームなどの保湿目的のスキンケアの使用をやめてしまう人がいます。「皮脂=脂」なので「脂に油分を重ねると悪影響かも……」という判断のようですが、大人ニキビにはNGの対処法です。

スキンケアを化粧水だけで終わらせると、せっかく保湿をしても蒸発してしまいます。肌から水分が蒸発する際、元からあった肌の水分も同時に蒸発してしまうため、化粧水を塗る前よりも肌の水分量が減少してしまうのです。肌の乾燥が進むと、皮脂の過剰分泌も進みます。結果、今ある大人ニキビの悪化、さらなる大人ニキビ発生の原因となってしまうのです。

大人ニキビ肌を改善するには?

最後に正しい対処法を4つご紹介します。大人ニキビは何度も繰り返しできやすいので、できたときのために覚えておいてくださいね。

① 気になっても触らない

大人ニキビができるとつい気になって触ってしまいますが、指で触れると潰れてしまったり、雑菌が付いてしまったりと、悪化する原因になります。できる限り触らず、ニキビの部分はメイクも薄くするようにしましょう。

② スキンケアはていねいに

洗顔をていねいに行い、化粧水と保湿効果のある乳液、ジェル、クリームなどをしっかりつけ、紫外線対策をきっちり行う……当たり前のように感じますが、毎日のスキンケアをていねいに行うのはとても大切なこと。スペシャルケアアイテムを買い足すよりも、効果がある場合もあります。

③ 低刺激+保湿できるコスメを使う

使うスキンケアアイテムは、低刺激、かつ、しっかり保湿できるタイプのアイテムに替えてみましょう。毎日使うスキンケアアイテムの刺激は、少しずつ蓄積していくもの。大人ニキビを繰り返している肌には、負担になりかねません。少しでも肌ダメージを減らしてあげるためにも、クチコミなどに頼らず、低刺激かつ保湿ができることを重視して選ぶことが大切です。

④ 肌に負担のかからないベースメイク

スキンケアアイテム同様、ベースメイクアイテムも肌に負担のかからない低刺激なものに替えてみましょう。日中、肌の上にずっと塗られているベースメイクの影響はとても大きなもの。クレンジング剤も種類によっては肌の大きな負担になりやすいため、石けんオフできるタイプがオススメです。保湿成分や日焼け止め効果が入っているものを選べば、朝のメイク時間もグッと短縮できますよ!

→<大人もできる!ニキビを作らない&跡を残さない対策リスト>

まとめ

繰り返す大人ニキビ肌を改善するには、ここでご紹介した対策を毎日継続して行うことが重要です。生活を見直して大人ニキビができてしまう理由を探したり、これまでの美容方法を改めてみたりして、自分に合うニキビケアを見つけてみてくださいね。

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