敏感肌コンシェルジュ

ひどいニキビ肌対策まとめ|食生活・スキンケア・マスクなど


メイクでもなかなか隠せない上に、跡になる可能性まであるにっくき肌トラブル、ニキビ。ひとつふたつなら何とか対処もできますが、大量に、そしてひどいニキビができるようになってしまうと、ニキビケアもひと苦労。そんなときはニキビ治療のみならず、ニキビ肌改善に取り組んでニキビの再発防止に努めていきましょう。

ひどいニキビの再発防止するためには、まず生活習慣の見直しが必要です。重要な生活習慣改善ポイントを、食生活、スキンケア、マスクの3カテゴリーで紹介します。

ニキビがひどいときに見直したいポイント①食生活

ニキビがひどいときにまず見直したいのは、食生活。栄養が不足して肌にまで栄養が回っていなかったり、油分や糖分を摂取して肌に悪影響を及ぼしていたりと、食生活は肌の状態にダイレクトに影響します。

とはいっても、食生活を改善するのは至難の業。一度に全てを改善しようとはせず、まずはここで紹介する肌にいい食材を積極的に取りいれ、NG食材を避けるのを意識するところから始めてみてください。

ニキビ肌改善!肌に良い栄養素

ニキビ肌の改善が期待できる代表的な栄養素は、ビタミンB2、たんぱく質、ビタミンKです。

ビタミンB2は、ニキビの原因となる皮脂の分泌をコントロール。たんぱく質は肌や筋肉の材料となる栄養素で、炎症で傷ついた皮膚の回復に役立ちます。そしてビタミンKは、体内にあるたんぱく質を活性化させます。

この3種の栄養素をセットで摂れる食生活を心がけることができれば、ひどいニキビ肌も少しずつ改善されていくでしょう。

ニキビ肌改善には「納豆と豆苗」

オススメの食材は、納豆です。手軽にビタミンB2とたんぱく質の両方が摂れる上に、腸内環境まで改善してくれます。そして豆苗は、ビタミンKが豊富。納豆とセットでとると良いでしょう。

豆苗はビタミンKだけでなく、美肌ビタミンと呼ばれているビタミンCも多く含有。コラーゲン生成やターンオーバーをサポートしてくれるビタミンCは、ニキビよりもニキビ跡改善に効果的と言われています。

肌にいい食材は調理方法に要注意

ビタミンは、水溶性ビタミン(ビタミンB群、ビタミンCなど)と脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンEなど)に分けられます。水溶性ビタミンは水に溶けやすく、熱にも弱いため、水洗いするときはなるべく手早く行い、生のまま、もしくは蒸して食べましょう。

一方、脂溶性ビタミンは油に溶けやすく、水洗いしてもほとんど失われません。熱に比較的強く、油と一緒に摂ることで吸収率もアップするため、炒めものに適しています。

前述した納豆と豆苗であれば、納豆は生で、豆苗は炒めもの(ビタミンKは脂溶性ビタミン)で食べると良いでしょう。このように含まれる栄養素に合わせて調理法を変えてみると、効率良く必要な栄養素を摂取できますよ!

とりすぎた油分はそのまま皮脂となる

食事で摂取しすぎた油分の一部は、皮脂となって皮膚表面から排出されます。ニキビは毛穴に皮脂が溜まることで発生するので、排出される皮脂が多くなる=ニキビができやすくなるということです。

揚げ物だけでなく、意外と油分の多いパンやスイーツも控えるようにしましょう。おやつが食べたいときは、素焼きのナッツがオススメです。

糖分の過剰摂取は肌代謝を悪化

油分のみならず、糖分の過剰摂取も要注意です。糖分は、油分のようにそのまま皮脂として排出されることはありません。しかし摂取した糖分を代謝するためにビタミンB群が多く消費されてしまうため、肌の代謝が悪くなり、毛穴に皮脂が詰まりやすくなってしまいます。

あまり意識せずに食事をしていると、糖分を多く摂取してしまいがち。意識して糖分を減らしていくようにしましょう。

→<ニキビの原因は食事⁉︎コンビニ食材でもできるニキビ肌改善策>

ニキビがひどいときに見直したいポイント②日々のスキンケア

「ある日突然、何の前触れもなくひどいニキビ肌になった」という人はいないでしょう。ひどいニキビ肌になるには、何らかの肌ダメージが蓄積しているはず。つまり、日常的に、無意識に、肌にダメージを与えている可能性があります。ニキビ治療をしながら、日々のスキンケアを見直してみましょう。

肌の水分量が低下するとニキビ肌に

美肌の指標のひとつとして掲げられている肌の水分量ですが、これが低い状態が続くと、ニキビ肌になる可能性があります。

肌の水分量が低い=肌が乾燥しているということ。肌が乾燥すると、肌を保護するために普段より多く皮脂が分泌されるようになります。また、肌のターンオーバーも鈍ってしまう傾向が。肌の表面に古い角質が滞って毛穴を塞いでしまうため、単なる皮脂の過剰分泌よりもニキビができやすくなってしまうのです。

朝晩の保湿と摩擦レスな洗顔を

肌の水分量不足を改善するためには、週1回のスペシャルケアよりも毎日の保湿を忘れずに丁寧に。朝晩、化粧水だけで終わらせず、水分が蒸発しないようにしっかりと乳液やオイル、ジェルなどを使ってフタをしてください。

また、摩擦レスな洗顔&クレンジングも重要です。洗顔の際はたっぷりの泡、クレンジングの際は多めのクレンジング剤を肌に乗せて撫で洗い+すすぎ残しのないように隅々まで洗い流しを。特にクレンジングは負担になりやすいので、石けんオフできるメイクアイテムに買い替えるのも有効な方法です。

→<肌の水分量が多いとなぜ美肌?その理由と水分量を上げる方法>

ニキビがひどいときに見直したいポイント③マスク

コロナをきっかけに新しい生活様式に切り替わり、手放せなくなってしまったマスク。これがひどいニキビの原因となるパターンが増えています。

マスクが原因で発生するニキビは「マスクネ」と呼ばれています。そういった特別な単語ができるほど、マスクはニキビの原因になりやすいのです。

柔らかい素材のマスクを選ぶ

マスクネ発生の原因として、マスクが肌をこすることで角質層を落としてしまうことがまずひとつ挙げられます。角質層が薄くなる=肌のバリア機能が低下するということで、ニキビなどの炎症が発生しやすい状態になってしまうのです。

最も感染予防効果が高いと言われている不織布マスクを日常的に使っている人は多いと思いますが、マスクネが気になるのであれば、TPOによって柔らかい素材のマスクと使い分けるようにしてみてください。人との距離が近いときは不織布マスクを使い、それ以外のときは布やポリエステル、ウレタンなどの柔らかい素材のマスクを使って、肌への負担を減らしましょう。

マスクを外してからニキビ予防ケアを

マスクネが発生するもうひとつの原因として、マスク着用部に汗や唾液が溜まって不衛生になってしまい、ニキビの原因であるアクネ菌が繁殖しやすい環境となってしまうといった点が挙げられます。どれだけ通気性の良いマスクを使用していたとしても、完全には防げないでしょう。

帰宅してマスクを外してから、しっかりとマスクネ対策のスキンケアをするようにしましょう。マスクによる摩擦、雑菌の繁殖で肌が弱っていますので、肌に優しいスキンケアアイテムがオススメです。

→<マスクネ、皮脂量、ターンオーバー!?顔にニキビができる原因>もCHECK!

ニキビができやすいときの肌状態

ニキビができやすい人とニキビができにくい人がいるだけでなく、同じ人でもニキビができやすい時期とニキビができにくい時期があったりします。これは一体、肌がどのような状態になっているのでしょうか。

皮脂分泌量の増加

ニキビは、アクネ菌が繁殖することによって発生する肌の炎症です。そしてアクネ菌は、毛穴に溜まった皮脂の中で繁殖します。つまり、皮脂の分泌量が増えると、それだけ皮脂が毛穴に溜まりやすい状態となり、ニキビに発展しやすくなるのです。

皮脂の分泌量が増加する原因はいくつかありますが、肌の乾燥、ホルモンバランスの崩れ、油分の取り過ぎといった原因が多いようです。また、「スキンケアオイルの塗りすぎ」というパターンも。アクネ菌は、皮脂でなくとも毛穴の中に油分が溜まっていれば、そこで繁殖してしまいます。

肌表面に古い角質が溜まっている

約28日のサイクルで肌表面の角質が剥がれ落ち、新しい皮膚細胞に生まれ変わるサイクルのことをターンオーバーと呼びます。そしてその肌のターンオーバーが滞って肌表面に古い角質が溜まると、毛穴の出口が塞がれてしまう状態に。このことによって皮脂が毛穴の中に溜まってしまい、アクネ菌が増殖してニキビに……というパターンもあります。

これは大人ニキビ特有の原因。中学生〜高校生ぐらいの頃にできやすい思春期ニキビの場合は、基本的に皮脂の過剰分泌によって発生します。

ストレス過多やビタミンなどの栄養不足、加齢などの、肌のターンオーバーが滞ってしまう原因はいくつかあります。自分のこれまでの生活を思い返してみて、どれが原因なのか考えてみましょう。

ひどいニキビができたときのケア方法

ひどいニキビができたとき、ひどいニキビが次から次へと再発するとき、どのように対処すれば良いのでしょうか。ニキビそのものの治療についてと、ニキビ肌改善についてを紹介します。

まずは皮膚科で相談しよう

ドラッグストアに置いてあるニキビ治療薬が進化&増えてきた昨今、ニキビをセルフケアで治療してしまう人がほとんど。しかしひどいニキビができた場合は、自己判断で治療せずに皮膚科に相談することをオススメします。

ニキビのみならず顔にできた炎症は、セルフケアで治療してしまうと、色素沈着を起こして跡になってしまう可能性があります。一度ニキビ跡になってしまうと、そう簡単には治りません。跡を残したくないのであれば、治療段階から相談しておきましょう。

絶対にニキビを潰さない

どれだけ邪魔だと思っても、絶対にニキビを潰してはいけません。ニキビを潰してしまうと、その部分から雑菌が侵入して炎症がひどくなってしまったり、ニキビ跡になってしまったりといった可能性があります。

また、うっかりニキビを潰してしまわないようにも注意を。よくあるのが、ベースメイクの最中にうっかり潰してしまった……というケースです。ファンデーションを雑に塗っていたり、固いメイクツールを使っていたりすると、うっかり潰しかねません。

可能であれば、ニキビの部分はメイクしないほうが良いでしょう。どうしてもベースメイクが欠かせない場合、リキッドファンデーションならニキビの上にそっとファンデーションを置いて、パウダーファンデーションの場合は、パフや指でニキビの上をポンポンと押さえて、どちらとも「ニキビの上にファンデーションを被せる」イメージで塗るようにしてください。

肌への負担をとにかく減らす

ひどいニキビができたときは、いつも以上に肌を清潔に保つように心がけましょう。メイクやマスクはなかなかやめられませんが、帰宅してからすぐにクレンジングと洗顔を行うようにするだけでも肌への負担を軽くすることができます。

可能であれば、マスクは柔らかい素材のものへ、ベースメイクは石けんオフできるタイプのものに切り替えを。ベースメイクそのものの刺激のみならず、クレンジング剤の刺激が肌への負担となる可能性があるからです。

ニキビを繰り返すのは敏感肌かも

ニキビを治療しても再発を繰り返す場合、もしかすると「敏感肌」になってしまっているかもしれません。

「敏感肌」は、生まれついての肌質を指すワードではなく、肌のバリア機能が低下して、外的刺激に敏感に反応してしまう状態です。敏感肌は、ほんの少しの刺激でも炎症が起きやすい状態。炎症の一種であるニキビも当然発生しやすくなっているので、治しても治しても繰り返し発生するのです。

敏感肌用スキンケアで肌力アップ

ひどいニキビを繰り返しているときは、ニキビ治療とセットで敏感肌用スキンケアを取り入れてみましょう。敏感肌用スキンケアは肌への刺激となるものを含んでおらず、純粋に水分だけを肌に取り入れることができます。

ニキビ肌&敏感肌対策に重要なこと

大量のひどいニキビは、一朝一夕ではできないもの。日々の肌ダメージが蓄積して肌が弱った結果ですから、すぐに回復とはなかなかいかないでしょう。しかし、根気よくスキンケアを続けて肌力を上げれば、肌はしっかりと応えてくれます。

ニキビ肌&敏感肌スキンケアに重要なことは、継続すること。なかなか結果が見えなくても、最低でも3ヶ月は頑張ってみてください。また、敏感肌でも使える低刺激なスキンケアアイテムを使うことも重要です。なくなったアイテムからでOKなので、敏感肌用のスキンケアアイテムに切り替えていきましょう。

 

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