敏感肌コンシェルジュ

敏感肌、乾燥肌、ゆらぎ肌……起こりがちな「肌トラブル」まとめ


「何だか最近肌が痒い」「肌荒れというほどではないけど肌の調子が良くない」「セルフケアをしたくても肌トラブルの原因がわからない」そんな人のために、起こりがちな肌トラブルをまとめました。

そもそも肌(皮膚)とは?

肌とは、人体の表面を覆って人体の中にあるあらゆる臓器や器官を守っている「臓器」のひとつです。体温を調節したり、水分がなくならないようにしたりと、体が正常な状態を保てるように常に働いています。「皮膚」と「肌」は同じ意味で、医学的なシーンでは「皮膚」という言葉がよく使われています。

肌トラブルのほとんどは、肌の働きのうち、紫外線や乾燥、ほこりなどの外的刺激から体を守るための「バリア機能」、侵入した細菌や異物などを排除するための「免疫機能」が異常を起こした場合に発生します。代表的な例を見てみましょう。

乾燥肌とは

皮膚がつっぱったように感じたり、カサカサしたり、うす皮がめくれてしまったり、粉をふいてしまったり……こんな症状が気になりだしたときは、乾燥肌を疑ってみましょう。

乾燥肌の原因

乾燥肌は、皮膚のバリア機能を担ってくれている「角質層」が薄くなってしまい、水分量が少なくなったときに発生します。必要な水分量が保持できなくなってしまい、皮膚の柔軟性がなくなって、つっぱったように感じてしまうのです。それを放置すると、水分のなくなった皮膚表面が少しずつ剥がれ落ちてしまい、うす皮がめくれたり、粉がふいたりといった症状に繋がります。

乾燥肌の予防&対策

乾燥肌の原因は人それぞれ。単純に空気が乾燥しているから肌も乾燥しているだけの人もいれば、スキンケアの摩擦、紫外線、加齢などで肌そのものが弱って乾燥肌になっている人もいます。

どの原因であったとしても、スキンケアの基本に立ち返って、しっかりと保湿をすることが乾燥肌の予防と対策です。化粧水だけで終わらせず、美容液やクリームなどでしっかり肌に水分を閉じ込めるようにしましょう。

また、メイクや洗顔の際は、肌を擦らないように要注意! 肌を摩擦することによって角質層の表面が剥がれ落ちて、バリア機能の低下に繋がります。肌を育て直すつもりで、毎日ていねいなスキンケアを心がけてくださいね。

ゆらぎ肌とは

肌が乾燥していると思ったらニキビができたり、環境の変化があったときに肌に違和感があったり……ゆらぎ肌とは、毎日肌の状態が変化して安定しない状態のことです。皮膚トラブルのひとつとして考えられていますが、乾燥肌のようにわかりやすい症状があるわけではありません。季節、体調、ストレスなどの外的要因に肌が振り回されやすい状態をまとめて、「ゆらぎ肌」と呼んでいます。

ゆらぎ肌の原因

ゆらぎ肌は、外的要因(紫外線、気温、花粉など)や内的要因(ホルモンバランスの変化、ストレス、栄養状態)などで肌に変化が起こりやすい状態。そうした変化が起こりやすい原因は、肌のバリア機能の低下です。

肌のバリア機能が低下する原因の多くは、日常的な肌への摩擦ダメージが蓄積してしまっているか、もしくは栄養不足が考えられます。

ゆらぎ肌の予防&対策

ゆらぎ肌の予防と対策のひとつは、しっかりと栄養補給すること。肌そのものにもそうですし、食事も見直してみたほうが良いでしょう。ジャンクフードや外食が多くなってしまっている場合、無理に自炊に変えなくても、食べ物の選び方を変えるだけでもOK。肌を育んでくれるビタミンBやCを補給するように意識してみてください。

肌への刺激を減らすことも重要。紫外線対策をていねいにしたり、肌への摩擦ダメージを減らしたりすることを心がけてみましょう。

→<【保存版】花粉症の敏感肌ケアを制する2つの鉄則とは?>

敏感肌とは

敏感肌とは、肌のバリア機能が著しく低下してしまい、ほんの少しの刺激にも肌が耐えられない状態。乾燥肌、ゆらぎ肌が進行した状態と考えても良いでしょう。

洗顔後、スキンケアをしないと痛みや痒みが生じるほど肌がつっぱる、ニキビが繰り返し発生する、ヒリヒリして赤みがひどい……敏感肌は、そういった状態を指します。

敏感肌の原因

乾燥肌やゆらぎ肌と呼べる状態であれば、対策ケアをすればすぐに症状が落ち着いてくれます。しかし敏感肌にまでなってしまうと、ケアをしても痛みや痒みが治まらなかったり、最近であればマスクを着けられない状態になってしまったりと、日常生活にも支障を来たしがちです。

敏感肌の予防&対策

もし敏感肌状態になってしまった場合は、ひどくなる前にクリニックで相談を。痛みや痒みがひどい状態では、スキンケアもままなりません。症状が落ち着いてから、ていねいなスキンケアを毎日継続して行うことが大切です。

肌が乾燥すると角質層がはがれやすい状態になり、乾燥肌やゆらぎ肌になって、最終的には敏感肌になってしまいます。敏感肌を予防するためには、基本のスキンケアを毎日ていねいに行い、肌の水分量をしっかりと保持することを意識しましょう。

肌トラブルが続くときはスキンケアを見直して

どの皮膚トラブルでも、大切なのはていねいなスキンケアです。皮膚トラブルが続くときは、スキンケアが合っていないのかも? スキンケアの方法だけでなく、スキンケアアイテムやコスメの見直しもしてみてください。

最近では、肌に優しく石けんで落とせるタイプのファンデーションもあります。石けんで落とせるタイプであれば、付けている際の肌負担のみならず、クレンジングの際の肌負担も減らせます。できる限り肌への刺激を減らすことを心がけ、水分量を増やして、健やかな肌を目指しましょう!

\こちらの記事を読んだ方は、こちらも読んでいます/

→<【対処方法】その肌荒れ、もしかして自律神経からかも!?肌ケアだけじゃない対処方法をご紹介!>