敏感肌コンシェルジュ

肌の赤みは放置厳禁!原因を知ってしっかり対策を


暑さを感じているわけでも、お酒を飲んでいるわけでもないのに顔に赤みがある……そのせいでベースメイクが厚くなってしまったり、流行りのチークメイクを楽しめなかったりと、お困りの女性は多いようです。

しかし「そういう肌質だから仕方ない」と肌の赤みを放置しておくと、悪化してしまう&赤みがあるのが当たり前になってしまうこともあります。肌の赤みが気になったら、原因を突き止めてケアするようにしましょう。

肌の赤み原因①:肌の炎症

肌の赤みの原因として、肌の炎症が考えられます。いわゆる「かぶれている」状態ですが、この状態に陥る原因はひとつではありません。外因性刺激である場合もあれば、内的な変化が影響している場合もあります。

スキンケアや薬剤などによるかぶれ

「化粧品を変えてから肌がかぶれるようになった」場合、ほぼ間違いなく、その商品が赤みの原因になっています。肌に優しいスキンケアアイテムでも、配合成分が肌に合わずに赤くかぶれてしまうこともあるので、商品特徴ではなく、自分の肌の反応を信じましょう。

また、かゆみ止めなどの薬剤には刺激の強い成分が入っているので、スキンケアアイテムよりかぶれる可能性は高め。顔に使うのであれば顔専用のかゆみ止めにして、使う前にパッチテストを行うのがおすすめです。

摩擦ダメージ

肌を掻くと赤くなるのと同じように、顔をこすることも赤みの原因に。手やタオルではこすらないように意識していても、メイクツールなどで肌を無意識にこすってしまっている可能性があります。

また、洗顔ブラシやピーリングなどの「角質を落とすケア」が赤みの原因になることも。そういったスキンケアは多くても週一回にし、使った後はしっかり保湿するなどして、赤みにならないよう心がけましょう。

肌のバリア機能が低下している

些細なダメージで肌が赤くなってしまう場合は、肌表面の角質層が薄くなりすぎています。

肌表面の角質層が薄くなりすぎると肌のバリア機能が低下してしまい、外的刺激に弱くなって、ほんの少しの刺激で肌が赤くなってしまうことも。いわゆる「敏感肌」「乾燥肌」といわれるのが、この状態です。

アトピー、湿疹、蕁麻疹などの皮膚病

顔だけではなく全身が赤くなっていたり、じっとしていられないほど痒かったり、ポツポツが出てきたり……単に赤いだけではない場合、皮膚病である可能性があります。

最近では肌の赤みを隠すメイクや、炎症をしずめるフェイスパックなどがドラッグストアで販売されていますが、それはどれもその場しのぎでしかありません。症状が続く、かゆみや痛みを伴うといった場合には、必ず皮膚科を受診しましょう。

→<肌荒れは進行する!?肌荒れのセルフチェック方法と原因リスト>

肌の赤み原因②:毛細血管が透けて見えている

顔の赤みの原因として炎症の他にもうひとつ、「毛細血管が透けて見えている」というものがあります。「生まれつき皮膚が薄く毛細血管が透けている」以外に、「毛細血管が拡張したまま戻らなくなって透けて見えるようになった」という場合も。これは、肌トラブルを繰り返した結果に起こる症状です。

毛細血管は常に拡張と収縮を繰り返していますが、肌トラブルが発生した際、その活動が盛んに。毛細血管が普段より拡張し、その色が皮膚から透けて見えることで、肌が赤みを帯びて見えています。これは恥ずかしいときや興奮したときに顔がカーッと熱くなり、赤くなるのと同じメカニズムです。

毛細血管が拡張したまま戻らなくなる原因

本来であれば、肌トラブルが解決すれば、肌の赤みはなくなります。しかしあまりにも長期間、もしくは繰り返し肌トラブルが続いていると、毛細血管が拡張した状態から戻らなくなることがあります。こうして肌の赤みが消えないまま、ずっと残ることになってしまうのです。

肌トラブル以外にも、寒冷地での生活、ホルモンバランスや自律神経の乱れ、のぼせ、ステロイド外用薬など、毛細血管が拡張する原因はいくつかあります。

毛細血管が拡張すると肌の保水力が低下

また、毛細血管が拡張した状態のまま放置すると肌の水分が逃げやすくなり、乾燥肌や敏感肌になってしまって肌の赤みが強くなりやすいようです。肌コンディションが崩れて赤ら顔に……そんな状態に陥る前に、肌をレスキューしてあげましょう。

肌の赤み予防法<スキンケア編>

肌の赤みの予防法、まずはスキンケア編から紹介します。

低刺激のスキンケアアイテムで保湿

肌の水分量が少なくなると、一時的な肌の乾燥で肌にかゆみを感じることがあります。そこで肌を掻いてしまうと、肌の赤みに繋がることも。朝と晩だけでなく、乾燥が気になる場合は昼間も、しっかりと肌の水分を蓄えることを意識してください。

また、日焼け止めを欠かさず塗ることも大切。外出をしない日でも、朝起きたら日焼け止めを塗るようにしましょう。部屋の中にいても紫外線は入ってきていますよ!

肌を擦らないようにする

ベースメイクのとき、洗顔のとき、クレンジングのとき……擦らないように意識していたとしても、摩擦ダメージは少しずつ蓄積しています。特にクレンジングは、メイク汚れを落とすためにゴシゴシとこすってしまいがちです。

クレンジングの際は「少し多いかな?」と思うほど多めにクレンジング剤を手に取り、肌に手のひらが触れないように優しくなで洗いしてください。アイメイクなどの濃いメイクには、専用のリムーバーを使いましょう。

肌の赤み予防法<生活習慣編>

肌の赤みの予防法、次は生活習慣編を紹介します。

規則正しく栄養バランスの取れた食事を

肌に赤みが出る=肌が弱っている状態。スキンケアで改善しない場合は、食生活を見直してみましょう。どれだけていねいにスキンケアしていたとしても、肌を再生するための栄養分が足りなければ意味がありません。

「美肌のための食事」というとビタミンばかりが着目されがちですが、ビタミン以外の栄養素も大切です。どれかひとつに偏らず、タンパク質・ビタミン・ミネラルのバランスが取れた食事を、1日3食規則正しく摂るようにしてみましょう。

→<手軽にとりいれられる!肌にいい野菜&野菜ジュースの選び方>

しっかりと睡眠をとる

肌の再生は、就寝時に行われるといわれています。そのため夜更かししていたり、睡眠が浅い日が続いていたりすると、肌がうまく再生されません。それが肌の赤みにつながることも。

日付が変わる前にはベッドに入ることを心がけ、パジャマやベッドシーツなどを含めて、睡眠環境の見直しをしましょう。寝つきを良くするために寝酒している場合は、他の手段に切り替えていくほうが健康的です。

肌に雑菌が付かないようにする

髪の毛や枕カバーなど、顔に雑菌が付着する原因はたくさんありますが、顔に触れた雑菌を放置するとそれが刺激になってしまい、肌の赤みにつながります。髪の毛はピンなどで留める、枕カバーはできるだけ頻繁に取り換えるなどして、肌を清潔に保つよう心がけましょう。枕の上にタオルをかけるだけでも、肌に触れる雑菌の数は大きく変わりますよ!

最近日常生活から欠かせないマスクも、摩擦+雑菌の温床と肌トラブルの原因を兼ね備えているもの。付けないときは専用ポーチに入れる、毎日洗濯をする(使い捨てのものにして毎日付け替えるでもOK)など、肌に悪影響を与えないよう工夫してくださいね。

肌の赤みは日々のケアで解決

最近では肌の赤みを隠せるグリーンカラーのベースメイクアイテムなどが増え、簡単に隠せるようになりました。しかしメイクに頼ることばかり続けていると、悪化する可能性もあります。

メイクで隠すだけで満足せずにきちんとケアを! まずは日々のスキンケアを見直すところから始めましょう。

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