秋支度スキンケア「育」- 乾燥に負けない、健やかな肌を育てる

【引き算ケア通信 vol.04|秋支度スキンケア・育(11月編)】

朝晩の冷え込みが増し、暖房を使い始めるこの時期、肌の乾燥はさらに一段階進みます。

この記事では秋支度スキンケアの最終章【育てる】をテーマに、寒さと乾燥が本格化する11月に取り入れたい、引き算ケアの考え方についてお伝えします。

藤原 沙和子 先生
日本皮膚科学会会員/日本医師会認定産業医/日本乳癌検診学会会員
敏感肌に詳しい皮膚科医。3人の子供たちの子育てに奮闘するお母さんでもあり、家族の肌ケアについても適切なアドバイスを下さいます。
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① 11月の肌で起きていること

気温や湿度の低下に加え、暖房の使用によって室内も乾燥しやすくなる11月。

肌から水分が失われやすくなり、バリア機能が低下しやすい季節です。

また、寒さによって皮膚の血流が低下するため、肌のコンディションが不安定になりやすくなります。

暖房を使う室内は想像以上に乾燥しており、さらに屋外では冷たく乾いた風にさらされるため、肌は一日を通して乾燥しやすい環境に置かれています。

9月・10月と整えてきたバリア機能を保つためにも、この時期は水分を与えるだけでなく、その水分を逃がさないケアがより重要になります。

気温だけでなく、湿度にも意識を向けることが、この時期のポイントです。

② 就寝時こそ、育てるケアのチャンス

睡眠中、特に入眠直後の深いノンレム睡眠では成長ホルモンの分泌が高まります。

成長ホルモンは体の組織の修復や代謝に関わるため、質のよい睡眠は、健やかな肌のターンオーバーを保つうえでもとても大切です。

特に乾燥する季節は、夜のスキンケアで肌の水分蒸発を抑え、バリア機能をサポートする環境を整えましょう。

必要以上にいろいろとアイテムを取り入れるのではなく、その時の肌に必要なケアを見極め、肌が本来持つバリア機能を支える。

そんな引き算の発想が、ここでも土台になります。

③ 秋支度スキンケア「育」の実践方法

STEP1 スキンケアの最後に、水分を逃がしにくいアイテムを

化粧水・クリームで保湿した後、乾燥が気になる場合には、仕上げにバームなど油分を含むアイテムを重ねることで、肌からの水分蒸発を抑えることができます。

特に頬や口元など乾燥しやすい部分には、肌の状態に合わせて少量ずつ取り入れてみましょう。

STEP2 顔だけでなく、パーツケアにも

肘や踵など、特に乾燥しやすい部位にも同じアイテムを使うことで、全身のカサつき対策にもなります。

顔のケアのついでに、気になる部位にもひと塗り広げる習慣をつけましょう。

STEP3 室内環境にも目を向けて

暖房を使用する季節は、スキンケアだけでなく室内の乾燥対策も大切です。

加湿器などを活用し、過度に室内が乾燥しないよう意識しましょう。

スキンケアと室内環境の両面から、乾燥に備えることがポイントです。

④ よくある質問

バームはべたつきそうで避けていました。使うタイミングはいつが良いですか?
スキンケアの最後、化粧水・クリームの後に仕上げとして使うのがおすすめです。まずは少量から、頬や口元など乾燥が気になる部分を中心に取り入れてみましょう。
肘や踵のガサつきにも同じものを使って良いですか?
基本的には使用できます。乾燥が気になる部位に塗ることで、パーツケアとしても活用できます。ただし、ひび割れや赤み、かゆみなどが強い場合には、スキンケアだけで対応せず皮膚科への相談をおすすめします。
暖房による乾燥にはどう対策すれば良いですか?
スキンケアに加えて、加湿器などを活用し、室内が過度に乾燥しないようにすることも大切です。肌だけでなく、室内の湿度環境を整えることも乾燥対策の一つです。
育てるケアは、いつまで続ければ良いですか?
明確な期間の目安はありません。季節や肌の状態に合わせて、使用量やアイテムを調整していきましょう。乾燥する時期でも、必ずしもすべての方に同じケアが必要なわけではなく、ご自身の肌状態に合わせることが大切です。

秋支度スキンケアは【補う】【守る】を経て、【育てる】というケアで仕上げを迎えます。

乾燥が本格化する11月は、何かをたくさん【足す】のではなく、肌に与えた潤いを逃がさず、肌本来のバリア機能を支える環境を整えることが大切です。

夜のスキンケアと室内環境を少し見直しながら、冬本番に向けて健やかな肌を育てていきましょう。

※本記事は皮膚科医による一般的なスキンケア情報であり、個々の症状の診断・治療を目的とするものではありません。乾燥や炎症の症状が重い場合は、医療機関を受診してください。

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